TS-1 6クール目 第19日目 涙は変わらず。発疹はまだ見られるが、かゆみはなくなった。アンテベートを塗る。
乳がん2022 65
病理結果によりリンパへの転移もないことがわかって一安心しました。これからは10年間のホルモン療法になると言われました。ホルモン剤は種類があって、そのため、10月19日骨密度測定を受けた結果、「骨粗鬆症」と測定されました。やれやれ、やっと一息ついたのにとため息が出ました。私の年齢の人が使用するホルモン剤は骨に影響が有るので別のホルモン剤(ノルバテックス)になりましたが、これを服用すると、本当にごく少数ですが子宮体がんが発生する可能性があるというのです。
病院の薬剤師の先生は私たちはがんを再発させないことを第一に考えています。子宮体がんになる可能性は低い。と言われましたが、反発しても、骨粗鬆症と言われた身となれば、受け入れるしかありません。こうして、これから10年間のホルモン療法と、骨密度を下げないための週一回のフォサマックの服用が決まりました。
たしかに、私は、小さくて細いのですが、骨密度測定に出た数値程下がっているとは思いませんでした。絶対抗がん剤が幾分かは作用していると思います。なにしろ、歩けないのですから。
雑記54 時間の旅①
私は歩いたことがない道を見つけるとそこを行きたくなることが有ります。東京は狭いところに道がいりくんでいて、とても楽しくて好きです。一番好きなのは、坂道の下から上を見て歩いていくことです。あの頂点に立つと何が見えるのだろうかと進んでいきました。若い頃はよく歩きました。会社の帰りに電車を使わず歩きで2,3時間かけて、横道や、坂道に引き寄せられるように歩きました。しかし、道は終わりが来る。行きどまりになったり、他の道路に吸収されたり、大通りに出て終わり、ということも、行きつくところがなく、終わりが見えない道をずーっと楽しいことを考えながら歩いていきたいと思っていました。
現実は、疲れて、先の見えない不安に押しつぶされるのは理解しています。でも、憧れです。アメリカの映画で、何もない石ころだらけの中に舗装された一本の道を自動車で何時間もただ進んでいくというシーンがありました。アメリカの内陸部は広くて、街と街が離れていて、自動車で移動する時はそういうことになるそうです。映画の中身は覚えていませんが、そのシーンだけが頭に浮かんでくることが有ります。
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