TS-1 6クール目 第21日目 最終日。涙は変わらず。
乳がん2023 67
新年になって、日が過ぎていっても、足は一向に良くならない。インターネットでは10年たっても痺れを感じる人もいるというのを見て絶望感しかありませんでした。それに、痺れだけではなくて、ふらつきというかバランスがとれないというか神経がまともにつながっていないんじゃないかとか思って先生に相談したら、同病院の整形外科、脳神経内科を予約してくれました。結局、両方とも抗がん剤の影響でしょうと言われ、進展しませんでした。脳神経内科では膝の下あたりを叩打を与えましたが、膝から下の足はぶらぶらしたままで、反射的に前へ出ることはありませんでした。いわゆる膝腱反射ですが私の足には起こりませんでした。神経が届いていないみたいなことを言われました。私にはどうすることもできない分野です。
足が治らない中でも、生活は段々がんが発覚する前の状態に近づいていきました。もう、沢山の薬の副作用に悩まないで済むし、お酒も1年ぶりに飲みました。ホルモン療法による副作用には気がつきませんでした。通院したときに薬剤師の先生から、副作用の話を聞きましたが、その時に副作用を感じることがなく毎日の生活を送っていたことに気づきました。
雑記56 時間の旅③
地球上にひかれた道はいつか終わりが来る。人生は旅をしているようなものだと誰かに聞いたことが有ります。人は見えない道を一瞬一瞬歩いて先へ進んでいます。それに例外はありません。この世に生まれたときから最後の日へ向かって突き進んでいる。人間には必ず終わりが来る。その最後の時に自分の人生をどう評価するのだろう。
今、私が見ている光景は一瞬のうちに過去になり、同じような物でも同じではない。もう、過去になったものは頭の中だけに鎮座していて実際に見ることは出来ない。川の流れは絶えずして、しかも、元の水に在らず(方丈記)と1000年以上も前、鴨長明は記しました。同じ水に見えても、さっき見た水とは違う。眼の前を、様々な人や出来事が過ぎて二度と同じものは見えない、触れない、会えない、聞くことは出来ない。
私たち一人一人が歩ける道は1本の道だけです。どれかを歩かなければならない。他の道に移ることは出来るけれど、同時に2本以上の道を通ることは出来ない。
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