12月19日 火曜日 曇り→晴れ

TS-1 8クール目 第8日目 涙以外特筆することはなし。

 最初、全身に転移していると言われた時、体が弱って食べられなくなる前にできる限り美味しいと思われるものを食べようと考えました。それまで買っていた普通のバナナは有機バナナに、野菜果物等は有機か値段の高い方をというように。服やインテリアにはあまりこだわりがないし、コロナで店まで買いに行くのも憚られるし、あと2.3年の命なら形で物を残してもしょうがないし、死ぬまでに持っているものは零にしたい。死んでも残るようなものは極力なくしたい。食物なら食べれば消えるし満足感もある。

 しかし、現在では、末期がんと言われても何年も生存している人がいることを知りました。そして、ほぼ医者の言う通りの寿命で終える人もいることを知りました。全身転移、ステージ4とは末期がんではないということも知りました。本当に個人によってかなり違うことがあると知りました。やっぱり、人の体もわからないことが多く、精神が体に及ぼしている影響の大きさもわかっていません。まだまだ、医療は途上にあるのでしょうね。

雑記68

 ある時、何もないところに大きな爆発が起きて、宇宙がうまれたというビッグバン説がありますが、それが本当なら、その時に時間が生まれ、進み始めたということになります。ビッグバンの前に時間はなかったのでしょうか。また、私たちが見る宇宙は距離によって一億年前の、5000年前の姿だと言われることがあります。光がなければ物は見えません。光で一億年かかる距離にある天体は、一億年前にその天体を光らせた光が今地球にとどいて当時の姿を私たちに見せているということです。

 宇宙というかこの世の始まりはだれでも一度は考えて、でも考えても、その大きさ、とりとめのなさ、情報の少なさ等により考えるのをやめてしまうけれど、何かの拍子に、人生につまずいたとき、自分の力ではどうにもならない時などにふっと思い出したりします。今、生きている人が、地球の最後、太陽系の最後、宇宙の最後を見ることは現在の力では叶わないでしょう。それぞれの最後の時に人類が存在しているのか分かりません。絶滅しているかホモサピエンスの後継者が存在しているかもわかりません。この広い宇宙のどこかに人類とコンタクトできる生物が存在しているのかもわかりません。この世の中は分からないことだらけで、私たちは周りの状況に合わせてその都度対処していくしかありません。

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