2024.10.19 土曜日 晴れ→曇り

雑記 MORC ASAGAYA 上映映画に関して

NAIKU・・・4本の中で一人外国の監督さんです。あらすじは短編でもあり簡単です。不良が荒廃した世界で危険な遊びをするというどこかで視た話です。映画が始まった時から、何かの影響で荒廃した所で悪がそれに乗じた悪事をするのは結構あります。もう少し特定の人物を掘り下げた方がよかったかも。登場人物全員に焦点をあてて全体がすこしぼやけた感じがしました。監督さんは話全体を一つのブロックとしてあらわしたかったのかもしれません。

THE HEAD OF FACTORY・・・いわゆる不条理の話です。一人を除いて理解できない登場人物で占められています。といっても人数は少なく同じ人が何役もしていて誰がだれだかわからなくなり混迷の中に入ります。けれど、パンツをはいた狂人のわけがわからない行動が現実を誘います。多分行動的なんだと思います。よくわからなかったけれど面白かったです。もっと不条理に徹すれば更におもしろくなったかも。完成度は高いと思います。

GACHA・・・未来のお話というよりも現代のダークな異世界の話という感じ。今までに似たような作品を観たような気がします。その時代を著わすオブジェクトにこの作品はGACHAを置き面白さを出しましたが中頃から急にグロテスクになり前半の不思議な空間の魅力が薄くなりました。前半の浮遊感のある雰囲気が現実に叩き落されて一気に陳腐化したという印象です。こういう作品は無理にまとめなくても良いと思います。グロで転をしてエンディングになだれ込んだという印象です。起承転結のはっきりしたわかりやすい作品だと思いました。前半の雰囲気を保ったままグロに走らず終わりのない話のように終幕すればよいのになあと思いました。この作品のグロはステレオタイプで残酷だけれど珍しくないので、監督さんの心の闇の部分を素直に出せば独自の路線ができるのでは。学生時代の作品らしいので素直にすごいなと思いました。

fridge・・・冷蔵庫視点の作品で、劇場の方がおっしゃってたように4点の中では一番ポップで商業映画っぽかったと思います。それなりに面白くテンポもよくてきれいにむりなくまとめられていて観ている方もすっと入ってくるので楽です。ただ、児童虐待というテーマは観ているほうもつらく違うものを見つけられたらなあと思います。現代は児童虐待だとインパクトがかなりあり、後の行動にこれならしょうがないと思わせられますがありきたりです。この作品は冷蔵庫からの視線が監督の観てほしい点なのでしょうか、それとも児童虐待でしょうか。両方に焦点をあわすとボケるので別々にした方が良いと思いました。

以上私の独断と偏見にみちた感想でした。

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