12月16日 土曜日 晴れ

TS-1 8クール目 第5日目 涙流外特筆することはなし。

 ミコトさんという方が、闘病記録を発信していました。いつも、元気で、発見が遅れた理由等を詳しく教えてくれました。発見された時はかなり進んでいたようです。発信がしばらくなかった時、彼女の夫という人から逝去の報告がありました。もう発信はないので登録をしている方は解除してください。という文字がしばらく目から消えませんでした。多分30代の方だったと思いますが、こんなに若い方が、したかったこともたくさんあったろうにと思うと悲しかったです。

 今では、何人かの乳癌の経験者や、現在闘病中の方を見させていただいています。手術で癌細胞を取った方は何より再発が気にかかります。そして、再発した方は、次々と抗がん剤を使用して。自分に合う抗がん剤を探します。自分に合うというのは再発したがん細胞が小さくなるまたは無くなる事や、副作用ができるだけ出ないということです。

 効くとわかっていも耐えられない副作用が出れば使用することは出来ません。自分が抗がん剤の副作用に苦しめられまで、薬がこんなに怖いとは思いませんでした。それまで薬で体調がよくなったことはあっても、悪くなったことはなかったからです。

雑記65 タイムマシン②

 2023年現在、デジタルで記録が微細に再現されます。ユーチューブを視ていると、明治や大正、昭和初期の白黒写真に色彩を施してアップしているのを見ます。モノクロの時は随分過去のものと感じられ、現在の自分とはかけ離れたところにあるような気がしていました。しかし、色彩が付くとぐんと身近に感じられます。戦争の写真もモノクロの時は自分とは違う次元で起こったことのように感じられるのに、色彩が付くと、銃放火や、人々の叫喚がきこえるようです。そして、まるで全くの他人に思えていた写真の人が、確かにこの日本に住んでいた私たちの上の世代だと心に響きます。ぐっと距離が近づく感じです。

 この人たちがいたから、今の私たちが存在しているのを確認します。私たちは、過去の人を語るとき、江戸時代の人はとか、明治、大正の人はとか自分とは関係のない人のように話すことがありますが、彼らの上に私たちがいて、さらに、私たちの上に、これからの人が乗っかかるのでしょう。私たちは、次世代、次々世代の人の土台となれるでしょうか。

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